成功の書

成功の書とは?

この『成功の書』は2012年に第一回のインタビューに登場する渋谷様が、様々な著名人にインタビューされご自身の徳を積み重ねていらっしゃることを伺い、私も“書”によって皆様にメッセージを伝えることが出来るのではないかという思いで始めました。

『思い』といった形のないものを、『書(文字)』と『色(色彩心理)』でビジュアル化することで、メッセージ性を持ち、モチベーションの維持を図っていけるものと確信しております。

人望厚くとても魅力ある成功者が、どんな言葉をご自身の機軸にしているのか、その言葉をよりどころにどういった道のりを歩まれてきたのか、ご紹介できたらと考えております。

 

 

『成功の書』 インタビュー 第1回

【感謝の心】

神奈川県政策顧問/リッキービジネスソリューション株式会社 代表取締役 澁谷耕一様

(会社ホームページ/http://www.rickie-bs.com/index.html)

■この言葉を選んだ理由を教えてください。

私はいつも「“ないこと”が当たり前」と思っています。たいてい私達は、物事が「ある」ことに考えの基準を置きがちです。でも本来、この世の中「ない」ことの方が当たり前なんですよね。すると「“あること”がありがたい」と思える。「ある」こと全てに“感謝の心”が生まれる。そういう意味でとても大切にしている言葉です。

■書額を見て感じられたことは?

「感謝の心」というと、温かな印象の“赤”や“黄”を思い浮かべることが多いと思いますが、私の好きな色である“青”を入れていただいたことによって、青が持つイメージの「誠実さ」や「知的さ」が「感謝の心」という言葉にうまくはまって、言葉がとても理性的なイメージを持つようになったと感じました。こうして眺めていると気持ちが凛としますね。

(徳永)赤や橙などの暖色は“近いものへの愛”のイメージが強く、青は地球の球体の色、広い意味での“包容力の愛”という解釈があります。)

■PRなどがあればお願い致します。

2012年10月23~24日まで、東京ビックサイトにて、おかげさまで第7回目となる「地方銀行フードセレクション2012」が開催されます。(サイト:http://food-selection.com/index.php)ぜひご来場ください。

こういった取り組みを通じて、私は古来の「占有と排除」から「共有と連携」という考え方に変えていきたいと思っています。私が常に意識していることは“重複の排除”なんです。日本というのは、同じ中で同じようなことをバラバラに行っている。そして国内で消耗戦を繰り広げている。とてももったいないと思うんです。力を合わせれば膨大なパワーになるしノウハウも蓄積できる。これから先、国内で団結しなければ世界と渡り合えない。そういった使命感を持って取り組んでいます。

『成功の書』 インタビュー 第2回

【夢】

住野公一様

(一般社団法人自動車用品小売業協会(APARA)最高顧問/株式会社オートバックスセブン相談役)

■この言葉を選んだ理由を教えてください。

私は、夢は叶えるものではなく持つものだと思っているんです。夢の力はものすごく大きい。人間の寿命をのばすし、勉強をしようとか何か行動を起こすきっかけになる。叶えられないなら夢を見ないでおこうと考えるのは良くない。夢は人間にとっての“原動力”だと思います。

そして、夢というのは別に1つでなくてもいいと思うんです。私も、経営者だった時は会社をもっと良くしていこうという夢があったし、家に帰れば、好きな音楽を聴いたり楽器を演奏したりしながら「もっと大きなオーケストラでやってみたい」と考えるし、仕事を離れたら「老後は南の島で暮らそう」とか、その時々に夢を思い浮かべます。どんな状況においても、夢を“叶うかどうか”でなくて“持ち続けること”が大切だと思っています。

■オレンジを選ばれた理由は?

オレンジは会社のコーポレートカラーなんです。私はこの“オレンジ”のお陰でご飯が食べられている。好きというより「おかげさま」という感謝の気持ちですね。

色の好き嫌いで言ったら、好きなのは赤系統でしょうか。と言っても好きな赤、嫌いな赤がありますが。やっぱり暖色系が好きですね。個人的に“理性”とか“知性”というより“感情”を重んじます。

青や緑も好きなものもありますが、寒色はあまり好きではない。会社にいた頃は、お店で寒色を使ったらいかんとよく言っていました。例えばタイヤを買いに行こうと意気込んでくれたお客様が、寒色を見たら冷静になってしまう(笑)。色はとても大切ですね。

(徳永)オレンジはキャンプファイヤーの炎の色と同じで、ひとりで何かをするよりみんなで集まる、囲むといった“交流の色”とも言われます。そして赤は、リーダーの色、生命の色、長生きの色とも言われていますね。

■PRなどがあればお願い致します。

大学時代に始めたチェロも、かれこれ46年になりました。2年前には音楽学校に入学して、毎日音楽付けの生活を送っています。そしてこのたび学校のクラスメートと一緒に、ピアノトリオ演奏会を行うことになりました。入場は無料ですが整理券を用意していますので、ご希望の方は私までご連絡ください。

住野公一さんフェイスブック→http://www.facebook.com/home.php#!/kocello.sumino

 

『成功の書』 インタビュー 第3回

【日日是好日】

『成功の書』 インタビュー 第3回

PCIアイオス株式会社 代表取締役 関谷恵美様

(現:日本グリーン電力開発株式会社 代表取締役会長)

■この言葉を選んだ理由を教えてください。

「日日是好日」は、以前“経営と禅をつなぐ”という勉強会に参加した時に教えていただいた言葉です。私はこの言葉を「今日を良かったと思える1日にしよう。いろんな人に感謝しよう。」と解釈して、その日その日を意識して過ごし振り返るようにしています。その日が良い日になるかどうかは自分次第だと思うんです。スティーブ・ジョブズが生前に言っていた「今日死ぬとして、今日やっていることは本当にやりたいことか」に通じるところがありますね。仕事の忙しさから流されたり、予定が入っているとつい安心してしまったりする。でもそれは本当に私がやりたいことなのか一度立ち止まって考える、流された自分を引き戻す、そういうきっかけにこの言葉をよりどころにしています。

■グリーンとオレンジの2色を選ばれましたね。

色は意識しています。オレンジは好きな色でもあるし、元気が出るし、あまり他の人が持っていないのもいいですね。いま持っているカバンもオレンジが入っています。グリーンは見るとリフレッシュするんです。日々道を歩いていると、考えごとをしていてどうしても目線が下を向いてしまう。するとアスファルトのグレーばかりが目に入ってきて・・・そんな時、ちょっと目線を上に戻すと街路樹のグリーンが見えて「がんばろう」と自然に考えられるようになります。

■PRなどがあればお願い致します。

弊社はIT企業として、お客様のご要望を形にすることはもちろん、ITという武器をどうやったら最大限活かせるか、お客様にとって最適の武器に出来るかを念頭に、ツールを作ることをゴールにせず、作ったツールで社会に何を提供していくかというところまでを考え、お客様と共に実現することを強みとしております。

また、弊社は会計、データ管理、コンプライアンス、セキュリティ、個人情報保護等における、システム管理面のアウトソーシングも得意分野としております。今は時代の変化が早く、法改正なども多岐にわたるため、自社で対応しようとすると大変な労力と機会損失に見舞われる可能性もあります。お客様のバックオフィスの部分を弊社が担うことで、お客様には本業に専念していただく。そんな環境をご提供したいと考えております。

『成功の書』 インタビュー 第4回

【恕(じょ)】

三國清三様
オテル・ドゥ・ミクニのオーナーシェフ
ソシエテミクニ 代表取締役
(ソシエテミクニホームページ:http://www.oui-mikuni.co.jp/)

■「恕(じょ)」というのはめずらしい言葉ですね。
「恕」という言葉には「思いやり」や「ゆるす」という意味があります。東日本大震災以降、被災地へボランティアに行くことようになりましたが、ともすると“助けてあげる”という恩着せがましさが前に出てしまう気がします。でも実際には、被災地の方々の強さやひたむきさ、朗らかさに、こちらが元気をいただくことが多い。被災者の方々から“思いやり”をいただくのです。「人を助ける」のではなく、「自分を助ける」という意味合いでも「恕」という言葉を使います。震災後から意識するようになった言葉です。

■青を選ばれた理由は?
青にはこだわりがあります。“ミクニブルー”というのですが、カナダ人デザイナーの方に調合してもらって名刺をはじめ、内装などにも使っています。かれこれ20年くらいになるでしょうか。
(徳永)青には“広い愛”という意味がありますね。

色というのは7色が基本ですが、食材も7色まんべんなく取るようにすると、栄養価的にパーフェクトな組み合わせになります。アンチエイジングも期待できる。また、ワインと料理のように同じ色を組み合わせると“相性”が良くなりますね。白ワインには白い肉、鶏肉や白身魚。ロゼにはサーモンなど、赤ワインには赤い肉、牛や鴨などと合わせると良い。“食”にとっても色というのは重要ですね。

■最近のトピックスなどがあればお願い致します。
先日、モナコにて、同志であるアラン・デュカス氏の三ツ星レストラン「ルイ・15世」の25周年を記念した晩餐会が開催され、モナコ国王と王妃、アラン・デュカス氏の奥様を含む10人のテーブルに着席させていただきました。<写真右:フランスの代表的雑誌“パリマッチ”WEB版に掲載>

(徳永)三國さんは「世界12人のコック」の1人にも選ばれています。日本を代表する世界の三國シェフにインタビューをお受け頂き大変感激しております。

 

『成功の書』 インタビュー 第5回

【努力なくして実りなし 健康なくして明日はなし】

片桐実央様 銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役
(銀座セカンドライフ株式会社:http://ginzasecondlife.co.jp/)

■この言葉を座右の銘にされている理由は?
座右の銘は?と聞かれると、昔からこの言葉が浮かびます。でも、なぜこれが自分の中で座右の銘になったのか、実はあまりよく覚えていないんです(笑)言葉の出元を調べてみようとインターネット検索してみたら、どこかの国の首相の言葉らしいのですが、はっきりとはわかりませんでした。何がきっかけだったのかは忘れてしまいましたが、起業する前から座右の銘にはこの言葉を選んでいましたね。

“健康”については、普段できていないので自戒の念と今後の教訓を込めています。私がお世話になっている周囲の方々は、みなさん本当に自分らしく起業してとても楽しそうなんです。きっと若いころは無理して仕事をされていた時期もあったのかもしれませんが、私も明るく元気に仕事をしたいといつも思います。そのためには日ごろからの健康管理は大切だと思い、また今は立場的にも無理をして体調を崩せない環境なので、最近になって人間ドックにも行くようになりました。

■お好きな色にオレンジを選ばれましたね。
起業した時に、会社のイメージカラーをオレンジにしようと決めました。オレンジは「人が集まる色」「交流の場」「ひだまり」といったイメージを抱いています。ブログのタイトルは“ひだまり”です。
オレンジにもいろいろあって、看板やチラシを作る際にもどのオレンジがいいのかと聞かれて困っていた時期もありましたが、最近では「エルメスの色」と伝えています(笑)
(徳永)色彩心理を解説させていただくまでもなく、よくご存じですね。オレンジにはもともと“人が集まる”という意味があります。

■PRがあればお願い致します。
弊社では、起業家の方に交流の場をと、毎月交流会を実施しています。来月4月24日(水)の交流会では、4月22日日(月)講談社より「シニア起業で成功する人・しない人~定年後、社会と繋がり、経験を活かす~」という本を出版させていただくことになり、出版記念兼交流会ということで150名様規模のパーティを行います。皆様お誘いあわせの上、ぜひご参加ください。
詳細・お申込みは
→http://ginza-entre.com/entre-exchange20130424/

『成功の書』 インタビュー 第6回

【座右の銘;胆力・知力・総造力】

古谷 暢基様
健康・美容・医療ジャーナリスト/プロデューサー、医事評論家、格闘技ジム会長。各健康・美容・医療団体および学校の幹部・顧問・講師活動、また㈱ルーシーダットンの代表取締役として、“わかりやすい予防医学・統合医療の啓発し、賢い健康市民を増やすことが日本の幸せ指数を上げる”をコンセプトに活動する。

執筆・講演・メディア活動・各プロデュース・コンサルティング等。監修の本・DVD、テレビ・雑誌・WEB等のメディア出演多数。(ダイエット検定 http://diet-kyoukai.com/ ルーシーダットン http://www.rusiedutton.com/ 和ハーブ協会 http://wa-herb.com/ )
■この言葉を座右の銘にされている理由は?
第一に、“胆(はら)”というワードが軸になる考えです。まず、経営者がめざす事業ビジョンとは、“自分の人生と命を賭けて成し遂げるべきもの”と考えます。すなわち、第一に、社長とは「どんなことがあってもそれを実現する」と“胆を決めている人”だと考えています。ちなみにそのビジョンには社会的ニーズがあり、同時に経営のための“計数”の意識が並行したものでなければなりません。
第二に、人として物事に動ぜず、受け入れる力を持った、“胆が据わった”大きな器を持つこと。さらにそれを、自分の内面だけでなく、関わる人全てに感じさせなければならないとも思います。
第三に、経営者としてしなければならないあらゆること、あるいは在るべき姿(在り方)を、“胆に落とす”こと。
この3つの“胆”が軸となる「胆力」は一番大切なワードで、社員にも常々伝えています。
胆を据えたら、次は“知力”。特に創業者や小さな会社の社長は、様々な分野の知識・知恵が必要です。ゼネラリストでもスペシャリストでもなく、“ゼネラル・スペシャリスト”であるべきでしょう。
胆と知が備わったら、“総造”“創造”していく。“総造力”とは想像や創造、総増という意味で使っています。想像力を的確に、最大限に働かせること。そして、あらゆるものを上手く繋げながら、新しいものを創造し、関わるもの全てを成長(総増)させること。常にそうありたいと考え行動しています。

■好きな色に水色を選ばれた理由を教えてください。
どんな色が好きかと聞かれると、だいたい”水色か緑と答えることが多いですね。自然の色が好きです。鎌倉育ちで、海岸の目の前にある七里ガ浜高等学校という学校に通っていたので、教室の窓からいつも見えていたのは一面の海。授業中、海の向こう側の世界を想像したり、海と空がつながっているのを見たりしながら「自分という存在はなんて小さいのか、しょせん大きな自然の中の一部でしかないんだ」と考えていました。小学校の頃は天文学も好きで、関連の本を漁っては「今見えている星の光は何光年も前のもので、実際にはもうそこにはないのかもしれないのか!」と、想像をはるかに超える大きな世界に興奮していました(笑)悩んだら海や空を見て「悩んでいるなんてバカバカしいし、限られた小さな社会的な価値観だけで生きるのは違うな。」と気づかされていましたね。
(徳永)色彩心理的にいうと、水色というのは「人を支える」「サポートする」という意味合いがあります。
(古谷氏)そう言えばその通りかも(笑)実は脱サラして始めて行った事業は、大学時代にプロ選手をやっていた格闘技ジムで、後楽園ホールのタイトルマッチなど、プロ選手の“セコンド”を10年以上やっています。経営などの相談されることは立場上多いですが、それだけでなく周りからは”セコンド気質だよね”って言われますね。

■PRがあればお願い致します。
コンセプトを提案し、代表理事も務めている『和ハーブ協会』は、「人にとって、生まれついた土地・風土のものは、二つとなく自分の体に合うものである」という仏教由来の言葉“身土不二”をコンセプトに、“日本を故郷にしたハーブ(=有用植物)”の優れた効能や文化を見直し、次世代に繋げていく社会事業です。ハーブ現物や料理、アロマ商品などを実際に楽しんでいただくために、元麻布に和ハーブダイニング&バー「さらさ」も直営しています。今年確実にブレイクする和ハーブは大変広い範囲でのビジネス・フェーズを持っていますので、ご協力いただける方は大歓迎です!
・和ハーブダイニング&バー さらさ http://sarasa.info/index.html
・和ハーブ協会フェイスブックページ http://www.facebook.com/waherb

また、 “日本唯一のダイエット知識のスタンダード”である『ダイエット検定』では、タレントや有名モデルなどを含め、全国的に受験者が急増中。昨年は小島よしおさんが見事検定を合格され、そのご縁から、「小島よしおのダイエット検定 目からうろこのダイエットの真実」が6月末に全国発売されます。詳細は協会ホームページをご覧ください。お楽しみに! (日本ダイエット健康協会 http://diet-kyoukai.com/)

『成功の書』 インタビュー 第7回

一灯を掲げて一隅を照らす

根本 寛様(故人)

日本筆跡心理学協会 会長/一般社団法人 日本筆跡鑑定人協会 理事長/近代経営研究所 代表
(ホームページ http://www.kcon-nemoto.com/)

■この言葉を座右の銘にされ

ている理由は?
これは最澄の言葉で、ここ10年くらいの間心に響いている言葉です。「ひとつの灯りを掲げ一隅を照らすように、誠心誠意の歩みを続けるといつか必ず共鳴する人が現れてくる。」 私が情熱を注ぐ筆跡鑑定と、この座右の銘は、非常に思いが重なります。筆跡鑑定というのは、複数の筆跡を比較し、それを書いた筆者が同一人であるか別人であるかを識別するもので、裁判の際の証拠データとして用いられます。私は筆跡鑑定人として一般の方、法律事務所、調査会社、裁判所、警視庁などのご依頼を頂き、多数の筆跡鑑定を行っております。そんな中で現在の日本の司法の世界では、筆跡鑑定の精度や技術、判断材料として、まだまだ改善の余地があります。
私の使命は、今後高い能力と倫理性を併せ持った筆跡鑑定人を養成・組織化し、鑑定を依頼される方が安心して任せられる環境を提供する事だと強く感じております。

■好きな色に青を選ばれた理由を教えてください。
青は昔から好きですね。海の青、空の青、自然の中には青がたくさんあって、私にとって神秘的な要素があります。そしてクールなイメージですね。対象的に真っ赤も好きですが、やはり順位をつけるなら青が一番です。今回いただいた書額を見ると、とても落ち着く感じがします。
(徳永)青はコミュニケーションの色とも言われています。筆跡もコミュニケーションのひとつなので日常から意識されているのでしょうね。

■PRがあればお願い致します。
まず、昭和41年、筆跡がテーマになった事件があったのですが、その時に最高裁が「筆跡鑑定というのはその性質上どうしても経験や勘に頼る部分が多少あるにせよ、長年の経験と研究に裏付けされた結果を評価するべき」ということで、日本の裁判における筆跡鑑定の有用性を認める結論が出ました。とはいうもののまだまだ“玉石混交”で依頼者にとって望ましい環境が設備されているとはいえないのが現状です。私はこの状況をどうにかしたいと、筆跡鑑定に特化して掘り下げて研究しています。その研究の成果をもっと活用していただき、世の中のお役に立てたいと考えています。

もうひとつは筆跡心理学の発展について。筆跡と性格の結びつきというのは私が提唱し始めた14年前ころにはまだ一般的な理解には程遠く、最近になってようやく認知されるようになってきました。筆跡というのは、カウンセリングの入り口としてこんなに優れたものはないと思います。昨今はいろいろな意味で社会が多様化したけれど、その反面自分のやるべきことがなかなか見つけられず悩んでいる人がとても多くなったと感じます。そういった方たちに、筆跡心理学を入り口にカウンセリングが気軽に受けられるように、研究を積み重ねて広められたらと考えております。

3つめは、筆跡による性格診断というのは残念ながらデータ化が遅れているのですが、エゴグラムと筆跡を組み合わせて、企業の人事採用時に実用化できるように進めており、この数か月のうちに固まる方向です。これを社会保険労務士の方がクライアント企業にアドバイスできるツールとして活用していただく予定です。
この3つを柱に、今後も私の鑑定がお役に立てるように、研究を進めていきたいと思います。
筆跡鑑定にご興味がある方は是非、筆跡心理学協会サイトをご覧になってみてください。http://www.kcon-nemoto.com/

 

『成功の書』インタビュー 第8回

【一生懸命】

株式会社メディアフラッグ 代表取締役社長 福井康夫様

(会社ホームページ http://www.mediaflag.co.jp)

■この言葉を選んだ理由を教えてください。

現在、会社を立ち上げて10年目なのですが、35歳までは平凡なサラリーマン生活を送っていました。立ち上げ当初の4年間、売り上げはあるが赤字続きで、様々なしがらみに追い立てられている感覚ばかりがありました。その当時、会社組織として優秀な人材を採用しようと、経営陣も社員も賢い人で固めたのです。にもかかわらず会社がうまく回っていかない――その当時「三顧の礼」のごとく迎え入れた副社長に、自分を含め誰も意見が言えない空気があり、根元的な意見が合っていないと企業として成長していけないということに気付かされたのです。

また当時の監査役に『社長というものは社長という役割を演じなければならない、もっと堂々と演じきれ』と言われたのですが、演じていると息が詰まってくるんですね。『演じることはごまかすことだ、本音でぶつかり合える関係を築くことが経営者としては重要なんだ』と思い知りました。

それからは自分の考え方を根本的に変えないと今後の経営が成り立たないと感じ、経営陣や社員一人一人に対して会社としての理念のすり合わせを『一生懸命、必死で』取り組んだのです。この時期に経営陣の多くが去っていきました。それでも≪志(こころざし)≫を共にできる社員と歩み続け、気が付いたら今に至っていたという感じです。

仕事を通して社員一人一人が社会に役立つ、つながっている、それが自分自身の成長になる…と実感してもらえたらうれしいですね。

『一生懸命』という言葉をお願いしたのは、とにかく今、目の前にあることに一生懸命臨むことが、社員、ひいては社会に役立つことにつながると感じているからです。

■その『一生懸命』が赤で色づけされたのを見て感じることはありますか?

『一生懸命、必死に努力する大切さ』を感じました。お客様にどうしたら満足していただけるか必死になって試行錯誤する、社員が増えていって把握しきれない部分もあるなか、必死になって話を聴き意見交換を行う…この姿勢はやはり忘れてはならないと改めて感じました。

またカンパニーカラーが≪赤≫なのですが、“パッション”“情熱”“エネルギー”気持ちはいつも≪赤≫でいたいと思っています。自分の服は青が多いのですが(笑)、社会への貢献もいつもこの姿勢でいきたいと思っています。『一生懸命』とも通じるところがあると思っているので余計に力がわく感じがします。

(徳永)≪赤≫は実の色でもありますしね

そうですね、『一生懸命、必死に努力』して結果としてお客様から喜んでいただいた声を耳にし、社員が成長していく姿を目の当たりにした時、努力が実を結んだと心から思いますね。

■PRなどがあればお願いいたします。

フィールドマーケティングを通じて様々な業種・業態のお店を知り、そのノウハウを知り尽くしてきました。その数はこれまでに約40万店舗にも及びます。今後、一つはアジアに向けて、もう一つは国内で色々な悩みを抱えている企業に向けて、この蓄積されたノウハウを役立てていただけたらと模索しています。お店が良くなれば、お客様も喜ぶ。流通業界に常に新しい風を吹き込むことに挑戦しながら、市場に革新的な価値を創造していきたいと思っています。日本のみならず世界中の人々が「より良いサービス」「良い商品」に出会える機会を提供し、社員が一層結束を強め、更なる経済発展に貢献していきたいと考えています。

『成功の書』インタビュー 第9回

【豁然開朗(かつぜんかいろう】

株式会社エヌティ経営研究所 コンサルタント

寺山 智雄様

※今回、座右の銘ではなく座左の銘となったのは、寺山様から既に座右の銘の額を持っていらっしゃるという御連絡を事前にいただいた為でした。

以下 寺山様からいただいたメールにその経緯が記されてありましたので引用させていただきました。

☆座右の銘について
(私は)二つの言葉を人生訓としています。座右(かくありたい言葉)と座左(処世の肝言)の銘。
今回、成功の書として揮毫いただきたい言葉は、座左の銘【豁然開朗】です。
実は座右の銘【木鶏】(もっけい)は、故 武田豊先生(元新日本製鐵会長、経団連副会長、あしなが育英会会長)より薫陶揮毫頂いた額を持っています。
座左の銘は、これまで、ずっとご縁のある方に揮毫頂ける時が来るのを待っておりました。まさに只今が訪れてくれました。
この言葉は、運命的な一枚の絵画との出逢いから。

1993年7月の猛暑日、ホテルオークラ神戸に初めて立ち寄りました。その前月、私の人生の師であるあしなが育英会会長の玉井義臣先生から導きを頂き、細川護熙元首相が立党した日本新党から東京都議会議員選挙に立候補。25歳の史上最年少で初当選。一躍渦中の人としてメディアに取り上げられた私は、党からの要請で、間近に迫った衆議院選挙の応援のため、全国を回っていました。
神戸での応援打ち合わせのため、オークラのメインロビーに足を踏み入れた途端、身体に飛び込んで来た絵画。砂浜に屹立する何本もの松の姿。暫くの間、身じろぎもできず対峙していたことを今でも忘れません。ホテルの方に絵画のことを尋ねると、平山郁夫画伯が香川県にある津田の松原を描いたもので、画名の『豁然開朗』というのは、ぱっと目前が開け素晴らしい景色、境地が広がる様をいうとのこと。思わず唸ってしまいました。
それは、まさに、今ここにいる己自身の有様と同じ。都議会議員当選というひとつの出来事で、私の人生は一変しました。その時以来、この言葉を処世訓としています。
人生とは一瞬で変わる。新たな境遇、境地にサッと運ばれる。桃源郷を臨みたくば、己をあきらめず、善きことを思い為すことと――。

■もともと政治の世界は目指していらしたのですか?

目指していましたね。小学校の卒業文集に『政治家になる』と記していました。

当時、私の発案で校外学習の時間にクラス全員で老人ホームに慰問に行ったことがありました。単純に独り身のお年寄りの方に楽しんでもらいたいという気持ちからだったのですが、その頃から社会福祉に関心がありました。

実は私は、一歳半の時に父が交通事故で他界いたしまして、母一人子一人の母子家庭で育ちました。女手一つで懸命に私を育てている母をみていて、世の中というものは人間では

どうしようもないことで人生が変わってしまうということを何となく感じながら生きてきました。そういった不条理を何とかしたいと常に思っていたことも政治に興味を向かわせる要因だったと思います。

母校である出雲高校・桜美林大学へは『あしながおじさんの奨学金』で行かせてもらいました。大学時代から親を失くした子どもたちの進学支援や、母子家庭の生活支援を求め、永田町に直接陳情に行くなど、政治への意識はどんどん高まっていったように感じます。

大学卒業後にあしなが育英会に就職しましたが、ある時、六本木の中華料理店で細川元首相との運命的出会いがあり、都議会議員選挙に立候補することになりました。

―『豁然開朗』―

今考えると、あのとき、あの六本木の中華料理店で、それまで興味はあったけれど外から働きかけていた感のある政治の内なる世界に、まさしく『運ばれていく』『連れられていく』さまを体感した気がしました。

現在、40歳を過ぎて、目に見えることだけではなく、何なのかはわからないけれど、変わっていくのではなく変えられていく、その感覚に身を任せることに必然を感じます。

変わっていくことが良いことばかりではないが、そのとらえ方によって『変えられる、変わっていく』と相互に関連しながら人間は成長していくことができるのだと思います。

■お好きな色として選ばれた『白』はリセット・やり直し、という意味もありますが意識されていましたか?

いえ、知りませんでした。インスピレーションで選んだのですが、今まさに転換の時期だと感じています。

私は90年生きると決めておりまして(笑)、折り返し地点である昨年、約10年お世話になった公益財団法人日本盲導犬協会事務理事の職を辞しました。

そもそもなぜ都議会議員をしていた私が、日本盲導犬協会に関わりをもつことになったかというと、都議会議員を二期務めた後、33歳で参議院選に立候補したのですが落選いたしました。浪人生活を送る中、弁護士で当時協会理事長であった高井伸夫先生との出会いがきっかけでした。

10年間、現場の運営を任されるにあたり、「無私」を考動の礎に真摯に取り組んできたつもりです。視覚障がいの方々や、ご寄附いただいた方々に恥じない団体になっているという自負があります。ですが私としては、45歳という人生の折り返し地点のこのタイミングでやらなければいけないことがあると感じるものがありました。

まさに『豁然開朗』です。

現在コンサルティングの仕事をしていますが、私は人生とは『恩返しだと思っているんです。あしなが育英会から一転して政治家になり、盲導犬協会、そして現在―-、どのような仕事でもいかに自分の仕事が社会の中に役立つのか常に意識してきました。そして社会への恩返しを忘れなければ自然と道は開ける――私はそのように確信しています。

 

『成功の書』 インタビュー 第10回
株式会社ノーブル・エイペックス 取締役社長 大関 綾 様

【もし翼を持たずに生まれたなら翼を生やすためにどんなことでもしなさい】記念すべき第10回の方は、高校生の時オリジナルネックウェアを開発し、起業された

大関 綾様です。

■自分の好きな書に、好きな色を入れた書額を見ての感想は?

『書』に対して硬いイメージがあって、飾るにしても和室しかありえないと思っていました。色をつけるとどの部屋にもあうアートになるんですね。びっくりしました。

もともと青が好きだったのですが、心境の変化なのか最近赤が好きです。近くにあると一番パワーをもらえる気がしますし、明るくなります。

色の重要性は、仕事をする上でも常に意識しています。ネクタイも胸元にくる色の違いによって第一印象がかなり変わってきます。これを頂いたのをきっかけに、色の重要性にもっと目を向けてバリエーションを広げていきたいと思います。

■赤は脈々とつながる血の色というところから子孫繁栄という意味もありますが、その辺は意識されましたか?

意識はしていませんでしたが、確かに家族の支えがあって今の自分があることは日々感じています。母が経理をしてくれていますし、この先100年続く会社にしたいと考えたとき

家族のパワーが脈々と受け継がれ、枝葉が広がるように繁栄していくイメージは持っています。

■この言葉を選んだ理由を教えていただけますか?

これはココシャネルの言葉です。そもそもこの言葉を知ったのは2009年、ココシャネルの映画(DVD)が2本同時に日本に入ってきて、DVDを購入したのがきっかけでした。

ココシャネルは孤児に生まれてお針子さんをしていたそうです。それまでの女性の服と言えばコルセットで締め上げたドレスや、大きく華美な帽子が当たり前でした。ココシャネルは時代が変わると信じて、それまで女性が身につけるなんてありえなかったパンツスタイルや斬新なジャージー素材のスーツを次々と提案していきます。紆余曲折を経つつもそれが結果として世界中に普及していく姿がリアルに描かれていました。

見ていて自分がココシャネルの境遇に似ていると感じ、発想なども共感できるところが多く、以来彼女のファンになりました。

今回は、彼女の名言の中でも特に自分のテーマだと思っているこの言葉をお願いしました。

起業したとき、人脈もノウハウもない中、『もし翼を持たずに生まれてきたのなら、翼を生やすためにどんなことでもしなさい』という言葉に勇気をもらいました。これからもこの書額をみて元気になりたいと思います。

■起業するツールとしてなぜネクタイだったのですか?

起業が先にあってとにかく経営者になりたいと思っていました。物を売る仕事がしたかったので、いつもいろいろアイデアを考えていました。

その当時から世の中『Made in China』のものばかりで、日本の『モノ』はなかなか売れていませんでした。価格競争では勝てない、アイデア商品を開発したとしても大企業が同じことをして持っていってしまう―。そういうことに巻き込まれないものは何か?知的財産の取れるもので資本のかからないものは何か?そんなことを考えていた中学生の頃、クールビズが始まりました。正直、それを見て『恰好悪いな』と思ったんです。だらしない印象しか感じられませんでした。クールビズでネクタイが売れなくなったと聞いて、クールビズ用のネクタイを売り出すことに新しい市場が見込めるという発想が湧いてきました。

高校時代は部活をやらずに自宅に工房を作って、クールビズ用のネクタイ製作に打ち込みました。皮で作ろうと思い、(学校があったため)代わりに母に皮革教室に通ってもらいました。何度も試作を繰り返してようやく製品化にたどり着いたのですが、初めは全く売れませんでした。ネットメインで受注生産していたのですがアクセスがない。ターゲットは30代~40代の生活に余裕のある男性だったので、やはり百貨店に置いてもらって実物をみてもらいたいと営業にまわりました。

そんなときも『もし翼を持たずに生まれてきたのなら、翼を生やすためにどんなことでもしなさい』という言葉は励みになりました。

それから少しずつ認知され、売り上げも伸びてきて2年前にお取り扱い頂くのが大変だった百貨店から逆に販売依頼をいただけるようになりました。これからも謙虚さ・素直さを忘れずに精進していきたいと思っています。

 

 

『成功の書』第11回インタビュー

【志を失わず 志を諦めず】

株式会社ファーストブランド 代表取締役 河本 扶美子 様

『成功の書 第11回』は、弊社 徳永も登録しております『マイベストプロ』の運営、及び『WEBインテグレーション事業』を手掛けていらっしゃる 株式会社ファーストブランド代表の河本 扶美子様です。

「インターネットを通じて喜びと驚きと便利を提供し、満足を超える「感動」を提供する。お客様を、そして人々を幸せにするために全力を尽くす。妥協はしない。このようなサービスを提供する会社が、ファーストブランドです。」

(株式会社ファーストブランド HP 社長メッセージより引用)

事前にHPで上記メッセージを拝見していたので、お会いするまでは『非常に強い女性社長』をイメージしていました。ところが弊社事務所を訪れた河本さまは極めてソフトで物腰の柔らかい方。とはいっても座右の銘は『志を失わず 志を諦めず』やはり強い意志を感じます。

独立してからわずか10年ほどで会社を大きく成長させた秘訣を伺いたいと、ワクワクしながらインタビューに臨みました。

■いつごろから起業しようとお考えでしたか?

「学生時代から、とにかく「起業したい」と思っていました。しかもちょっとした会社を作るのではなく日本を変える会社を作ると決めていました(笑)

大学卒業後、銀行に二年ほど勤めたのですが、起業するにはお金の流れを知る必要があると思って選びましたし、外資系客室乗務員に転職したのも世界のニーズをよりリアルに感じるためでした。

30歳で独立、というビジョンを持っていたのですが、客室乗務員生活が楽しくてなかなかやめられない!(笑)35歳で独立できなければこの仕事を全うしようと思っていた矢先インターネットが隆盛を極め始めました。

アメリカの航空会社に勤めていると世界にはいろいろな人がいることを肌で感じられるんですね。でも世界を見れば見るほど日本のサービスやマナーって世界に通用すると確信を持つようになってきました。そこで日本人の持つサービスやクリエイティブ、そしてパーソナルブランドをブランディングし、インターネットを通じてそれを輸出するビジネスを立ち上げたいと思ったのがきっかけです。」

徳永「インターネットの知識はどこで身につけたのですか?」

「特別勉強したわけではないです。今でも周りの方に助けられてここまで来ています。自分の器より大きなものを成し遂げようとすると自分の器より大きな人を周りに置く必要があると感じています。

採用の時によく話すのですが『間違っている価値観はない、私達と価値観があっている人を採用したい』と。持っている能力は人それぞれ、しかし価値観が一緒という強い結びつきがないと結局はバラバラになってしまい、会社経営の上ではそれが命取りになってしまいます。

私の自慢は社員。子供がいないので社員一人一人が子供のようです。特技・趣味・性格はみんなバラバラですが社員の『志』は高く、ビジョンと経営理念でつながっている。インターネットだけでなく様々な分野で『支えてもらっている感』は常にありますね。」

■この言葉を選んだ理由は何ですか?

「会社を立ち上げてすぐに軌道に乗ったわけではありませんでした。

始めのうちは社員に経営理念や志の話をあまりしませんでした。ところが次第に社員の向いている方向性が全く違ってきたのに気付きました。経営も息詰まり、大切な社員を半分にしなければならない時期もありました。

永続する会社を作るとなると社長からトップダウンという考えでは難しい。『経営理念とビジョンに賛同する人が集まる組織作りを』と経営を抜本的に見直しました。役職ではなく役割という意味で社長も社員も平等という考えのもと強い会社作りを目指して現在に至っています。

またマイベストプロの事業においては、マイベストプロに登録してくださっている方のパーソナルブランドを構築し、ブランディングすることで、一人一人がスターになってもらうのが目標です。地域にスターが沢山生まれることで地域は活性化します。そして地域の活性化が日本の活性化につながります。一人一人の輝く人をバックアップするのが役割だと確信しています。

そして将来は日本のスター達が持つサービスをマイベストプロを通じて海外の人々にも知ってもらい、活用してもらう。言いかえれば「ネットを通じて日本のサービスの輸出をしたい」というビジョンを持っています。

会社に対しても自分自身に対しても常に先のビジョンを持っているということは重要だと思います。その『志』は諦めなければ遅かれ早かれ実現すると実感しています。この言葉はその気持ちを簡潔に表していて、いつも支えになっています。」

■黄色という色を選んだ理由は何ですか?

「昔から私のラッキーカラーです。名刺も黄色ベースですし、会社の事務所の扉も黄色です。夏生まれのせいかヒマワリが大好きで、目にするものは気がつくと黄色(笑)

出社は9時ですがWeb制作は夜中になることが多々あります。午前1時ころ焼肉を食べに行くこともしょっちゅう(笑)帰宅は明け方の3時、4時ということもよくあります。睡眠時間は3時間くらいしかとれませんが、元気でいられるのはビタミンカラーの黄色を近くに置いているおかげかな、と思っています」

■PRがあればお願いいたします。

成功する人には共通点があります。皆さん独自のものを持っている。対価を払ってでもこの人に!というものがないと結局価格競争に巻き込まれてしまいます。

この自分の強みを売り込む方法を電通のノウハウと共同で開発いたしました。それを今後、パーソナルブランドセミナーとして開催していく予定です。

詳しくは下記までお問い合わせください。

株式会社ファーストブランド  http://www.firstbrand.co.jp/

 

『成功の書』 インタビュー 第12回

株式会社 エフエム・キタ  代表取締役 天井 規雄 様

(現:株式会社あしすと阪急阪神 代表取締役社長 )

【着眼大局、着手小局(ちゃくがんたいきょく・ちゃくしゅしょうきょく】

『成功の書 第12回』は、大阪市北区梅田を拠点にコミュニティFMラジオ放送局を運営されている 株式会社 エフエム・キタ 代表取締役社長 天井規雄 様です。

『座右の銘は着眼大局、着手小局 — まず、眼をつけるときは全体を大所高所から大きく見て、計画や方向性など、想を練る。そして、実践は小さなことを積み重ねてゆき、事を成していく。
また机上で考えすぎずに、機を逸さずに直ぐ行動する。直ぐに行動を起こしているので、外れていたとしても、軌道修正がし易い—これを公私ともに信条としています。

好きな色はブルーです。明るめのブルーから紺色まで好きです。この色間のグラデーションも大好きです。
理由は落ち着く色に感じるのと逆に力が湧いてくる色に感じるからです。理屈抜きに色が綺麗というのもあります。
ひょっとすると地球の色だからかもしれません。海の色ですが、実は海は怖い…のですが。』

…とメールにて事前情報を頂いておりました。こちらを踏まえてのインタビュー。会社経営論・人生論・子育て談義にと、大変貴重なお話を伺うことができました。

■この言葉を選んだ理由を詳しく教えていただけますか?
「これは『言葉のメンター』のようなもので、自分を本質に導いてくれる言葉だと思っています。
着眼大局…物事全体を大きく捉えて構想を練る、そこから方向性を見出すことはビジネスにおいて非常に重要です。しかし構想を練ったものの何もできない人が多い、更に動けなくなってしまうという悪循環にはまってしまう。しかし何かすることは大切です。
そこで着手小局…目の前の小さなことから実践して事を成す、という姿勢が大切になるわけです。今の自分にピッタリとはまる言葉です。日々の自分の方向付けの味方になってくれる言葉ですね。
私はよく周囲の人に楽観主義者と言われるのですが、全く逆です。人の三倍は考えている。しかし、考え抜いた後はふと本質が見えてきたりするような気がします。その後の前に進む私の姿だけを見ると楽観主義者に見えるかもしれません。」

徳永:考えた結果の方向付けを決めるものは何でしょうか?
「その時によってヒントとなるものは違いますが、本も良いですね。本がその助けになることも多いです。
先日、あるパーティー知り合って、以来親交がある今西 恭晟さんという方の著書を読んだんです。
『魂に響く108の言葉』という本で、先達の言葉の数々が紹介されているのですが、その中にとんちで有名な一休和尚のエピソードがありました。
一休和尚が死ぬ間際に弟子たちに「どうしても困ったことがあったら開けなさい」と箱を残したそうです。100年後本当に困ったことが起き、開けてみたら一枚紙が入っていて「なるようになる、心配するな。」と書いてあったという内容なのですが。これがまさに絶好のタイミングでその時の自分を救ってくれました。
自分で考えているだけでは落ち込んで仕方なくなってしまうこともある。人に相談したり、本を読んだりすることは、時によって方向付けを決める突破口になりますね。」

徳永:着眼大局を意識して、よく社内ミーティング等で会社の将来の構想を話すのですが
まだまだ理想とする未来と実際とのギャップがあるために、モチベーションを維持することが難しく感じることがあります。
リーダーとして周囲を引っ張っていくコツがあれば教えていただきたいのですが。
「まずは有言実行の姿勢を見せることだと思います。また、志を同じくしてくために全体に働きかけるだけでなく個別にも伝えていくといいと思いますよ。
全体に伝えて一人一人とも対話する。一人一人仲間を増やす感覚ですね。
これもやはり本の出会いですが、山岡荘八さんの歴史小説『徳川家康』にリーダーシップを上手に発揮するヒントが書いてありました。
それはとにかく相手に『惚れさせること』だと。(小説の中では徳川家康のセリフとして使われている)
いくら上の者と言ってもそこには妬みもあれば不公平感が生まれるときもある。惚れた相手として事理を超えたところに存在すれば余計な小細工などする必要もなくみんながついてくるものだ…そんなことが書いてありました。
まずはシンプルに仕事は厳しく、プライベートは優しく、有言実行を心掛ければその姿勢に惚れてくれるのではないですかね。」

■ブルーという色を選んだ理由は何でしょうか?
「普段は色をあまり意識して生活していません。どの色も好きですし、服を買うのも好きで、あまり抵抗なくいろいろな色の服を着ています。
今回、改めて好きな色は?と聞かれて考えてみました。直ぐに出てきたわけではないのですが、やはり青だというところに落ち着きました。
地球の青さや宇宙の深さが好きですね。考えれば考えるほど青が好きだと思いました。
先日、『ゼロ・グラビティ』という映画を見たんです。スペースシャトルの乗組員が宇宙で船外活動をしている時に事故によって宇宙空間に放りだされ、極限状態におかれる…といった内容なのですが、怖いと思いながらも非常に興味を魅かれて見ていました。映画の中で宇宙の濃いブルーと地球の澄んだブルーが対比されて描かれていたのが印象的でした。
美しくて広大で果てしない…ですが一歩その先は怖い。どこまで続くのか、その先に何があるのか、本質がつかめない恐れや怖さがある。そのギャップがいい。色の持つ深さが青にはある。相反するところとのバランスが何とも神秘的で魅力を感じるのかもしれません。」

 

『成功の書』 インタビュー 第13回

株式会社 オアシス  代表取締役 前田 明 様
座右の銘:

【励】

『成功の書 第13回』は、兵庫県宝塚を拠点として日本の安心・安全な天然水を販売する
株式会社 オアシス 代表取締役社長 前田 明 様です。

『座右の銘は「励」です。
2013年の従業員全員の思い出の漢字から選びました。年をとっても励むことで人生の輝きがある。くじけず励むことで現在の厳しい環境を乗り越えることができる。
65歳になっても社交ダンスの厳しい練習を励んだことで、(アマチュアにもかかわらず)本場イギリスのブラックプールのデモンストレーションにて一組で踊ることができ、かつスタンディングオベーションまでもらうことができた。
好きな色は赤と黒ですが、どちらかと迷い黒にしました。』
…とメールにて事前情報を頂いておりました。こちらを踏まえてのインタビュー。
穏やかな外見から想像つかないほどの湧き出る活力を感じる前田様。お話の至るところから『人生を励む大切さ』を拝聴することができました。

■この言葉を選んだ理由を詳しく教えていただけますか?
「若いときはいろいろ失敗してきました。現在は中途入社というのは当たり前の風潮がありますが、昔は一旦道に外れると希望の会社に入社するのは難しい世の中でした。自己責任ではありますが―。とにかく自分で事業をやらざるを得なくなったんです。信用ない、お客様もいない、資金がない、ないない尽くしの中、本当に何もないところから木材の卸売業を始めました。
資金繰りには大変苦労しまして、当時木材業界は100パーセント近くが手形取引でした。しかし、資金がないから借り入れができない、頑張れば頑張るほど受取手形が増えていく…資金がない自分が手を出すには最も困難な業界でした。売れるのは嬉しいが、同時に何千何億という貸金が発生するわけです。それは大変な恐怖でした。
死に物狂いで頑張ったんですが、なかなか軌道に乗せることができませんでした。更に第一次オイルショックのあおりも受けました。心身ともにボロボロの状態でした。
その頃、住宅メーカーが台頭してきました。このとき実感したんですね、工務店は大手住宅メーカーには勝てないと―。そこできっぱり諦めて、自分も住宅メーカーに転身することにしました。今でもそうですが、大手メーカーの勢いというものと普通に戦っても太刀打ちできません。対抗するには本当の手作りで、アフターフォーローに手間をかけ、信用を築くことが第一だと考えました。そこで基盤のある舞鶴で事業を始めました。信用と口コミが広がり大手メーカーの2~3倍は売れるようになり、事業は順調にいき始めました。ところが住宅が順調に生き始めたころバブルが崩壊したんです。この時、ほとんどの企業がつぶれてしまいました。

徳永:ここで生き残れた秘訣は何だったんですか?
たまたまその少し前に神戸に進出しました。神戸はどんどんバブル崩壊に巻き込まれていったんですが、私の最初の拠点である舞鶴はそもそもバブルがあまりなかったんです。舞鶴の会社があったおかげで命拾いをしました。
26歳の時、先輩からカセットをもらったんです。それはある企業の社長の講演録でした。
テーマは『社会奉仕』だったんですが、「〈企業の社会奉仕〉というと、多くの企業が、地域の住民の方々が横断歩道をきちんと渡れるように旗をもってお手伝いするとか、不自由な人に寄付をする等ということに活動の重点を置いて、肝心の事業内容が疎かになることもある。本当の企業の社会奉仕というのは
会社をつぶさないことである。ほとんどの会社が自分の会社を守りきりさえすれば、社会
問題の多くは軽減される。
それが真の社会奉仕だ。夢をもつことは必要だが、企業人として最も大切な事は企業の存続を死守することだ。」
といった内容だったんです。それが心に残っていてバブルが崩壊した時も、何があっても会社を、社員を守ろうと必死になっていましたね。
『励む』という言葉は、言葉自体を普段からそれほど意識してきたわけではありませんが、常に行動に表れていたように思います。

■黒という色を選んだ理由は何でしょうか?
「社交ダンスの衣装のベースは黒か赤が多いので自然と好きになりました。黒はタンゴに合うんです。黒は他の色を引き立たせる効果もあります。そこに赤を入れると気持ちが奮い立ちます。
自分を奮い立たせるという意味で、父の死に様も大きな力となっています。
9年前に父が93歳で他界しました。急性白血病だったのですが、死ぬ間際に父が「本当に人生良かった、やりきった。思い残すことはない。天国でお前のことを見ているから心配するな。」と言ってこの世を去ったんです。
そのとき私も本当に心から父に会えて良かったと。自分も父のように生き切りたいと思いました。で実際、父のように生きるには日々の生活の中で何をしたらいいかと思ったら、やはり『励む』ことだったんですね。
社交ダンスのダンスフェスティバルでイギリスのブラックプールに招待された時も妻と父の形見を持っていきました。そこは社交ダンスの聖地なんですが、通常アマチュアは何組かで一斉に踊るところを一組で踊ることになったんです。緊張しました。宮殿のようなところで、「なんでここに居るんだろう」と思うと緊張がさらに増しました。ところがふと「神様と親父と妻に来させてもらったんだ、連れてきてもらったんだ」と気付いたんです。自分の力だけではないことを。そう思ったらスーッと自然にダンスに集中できました。10年間やっていて最高の踊りができたという実感がありました。場内は割れんばかりの拍手とアマチュアの演技に対して異例のスタンディングオベーションでした。
『励む』ことの大切さを実感した出来事でした。」

■PRがあればお願いいたします。
① 株式会社オアシスは日本の安心安全な天然水をウォーターサーバーという形で全国に配送しております。
厳選された4つの天然水(富士・日田・京都・金城の華)を採水地にある工場で瞬時に組み上げ、クリーンルームでそのままボトリングし即日出荷いたします。ウォーターサーバーレンタル料は無料です。
実はこの水が私の元気と健康の源でもあります。
ご興味のある方は是非下記URLよりお問い合わせください。

株式会社オアシス    http://www.oasis-water.jp/

② 現在エフエム宝塚で、毎週日曜日午前10時15分から10時30分まで
『前田明の社交ダンスは美しく健康に』という番組でメインパーソナリティーを担当しています。詳しくは下記各HPをご確認ください。
前田 明が宝塚を元気にしたい!そんな思いで発信しております。

エフエム宝塚    http://835.jp/
サイマルラジオ(インターネットラジオ)  http://www.simulradio.jp/
前田明社交ダンスサイト  http://akira-maeda.com/

 

『成功の書』 インタビュー 第14回

株式会社 アライヴン  代表取締役 大井 康之 様

座右の銘:

『あなたに起こることは全て正しい』アライヴンスポンサー ペレ氏とアライヴンサポーター 荒川静香さんのポスター前にて

『成功の書 第14回』は、六本木に本社を構え、美と健康のウェルネス製品の製造販売を営んでいらっしゃる 株式会社 アライヴン 代表取締役 大井 康之 様です。

■座右の銘について

『あなたに起こることは全て正しい』

◇「正しい」という確信◇

この言葉は今から30年程前ある本の中から見つけたのですが、まさにこうだ!と思えるようになってきたのはつい最近です。

「正しい」ということは「道を間違えていません」ということ。ああすれば良かった、こうすれば良かったということが人生ではよくあります。でもあの時にこうしていたから、今がある。たとえ今が苦境にあっていたとしても、これはすべて自分の将来のためには必要なことなんだと思えます。今まで色々な人との出会いがあって、誰と出会うかで選択肢も色々な方向に分かれていきます。あの時に出会っていたら・・・、あるいは、あの時に出会っていなかったら・・・。いろいろと自分の頭の中では様々なストーリーが考えられますが、一見、失敗に思えるようなことも、次の成功につながるようなことがほとんどである、ということです。結局、自分が辿ってきた道というのは、すべて正しいのだと感じられるようになりました。つまり、「後悔はしない」ということです。

◇家系図を調べる◇

実は家系を調べたことがあるんです。それは細川護煕元首相の奥様でいらっしゃる細川佳代子さんとのご縁からでした。(私の父方の家系は17代まで分かりました。)

細川さんに「27代先まで遡ると何人くらいの方とかかわりますか?」と質問され、「6700万人です」と教えていただいた時に、私の存在というのは様々な人と人との関わり合いがあってこそだと実感しました。そこに誰ひとり欠けても、私が存在しなくなる。自分が今いるということは「奇跡的な今」だと思えたのです。

例えば、養子をもらった家系(母方の家系はそのようなケースがとても多かった)の場合、もしかしたら彼らにとっては子供が生まれないことは、血族が途絶えてしまうなど、大きな悩みだったかもしれません。でも今の自分から見たら、もしもそこで子供が生まれていたら、今の自分という存在がいないということになります。そう考えると、当時の祖先の夫婦は、子供が出来ないことに、とても悩んだかもしれませんが、200年後の今いる私にとっては、大変「ありがたいこと」になっているのです。あっちにしようかこっちにしようかと悩んでいることは、未来に必ずいい形で活かされます。

「自分に起こることはどちらを選択しても、きちんと進むべき方向に進んでいます。あまり悩まないで、今を感謝して楽しく生きよう。」こんなふうに考えられるようになったのは、先祖のことを調べてからだと思います。

■広い世界~宇宙を感じること

◇縁の大切さ◇

自分のちょっとした行動や発言、自分に関わった人たちというのが、微妙に影響し合いながら世界が動いているんだと感じます。不思議なご縁。見えないけれど、不思議な働きが調和されていて、宇宙全体から見ると人間の気がつかないような動きが世の中にはあるのではないかと思っています。

悩みがあった時には、自分とは違う世界を知っている方にお話を聞きに行くこともあります。自分の発想の転換のきっかけになったり、新たな気づきを得たり、成長のヒントがあったりということがよくあります。

時代が大きな転換期にきていて、誰かの言うことを信じるという時代から、これからは一人一人が直接何かを感じられる時代や宇宙の摂理を感じられる日が近づいているように思います。それができると、思っていた事が叶うスピードが早まったり、悩みも違う解釈が出来るようになると思っております。

◇イメージ力~自然を感じることから◇

イメージ力は大切です。私は良く将来のことをイメージします。来年2015年の秋に行われる10周年記念式典なんか、今から想像しています。参加者の笑顔、紅潮した顔、会場の熱気、そしてパーティーでは、有名なアーチストがたくさん集っている様子、等々、出来るだけ具体的なことを感じるようにしています。ありえないことでも、無理をして思ったほうがいいんです。普通のことでは起こりえないことでも、常識を超えて考えることで、例外や障害がなくなります。そのための結果だけがやって来ます。

将来は自分の思考範囲の中でしか実現しないと言われます。これさえなければということは一切考えないで、結果だけをピュアにみつめることが大切です。私は早いときは3日くらいで叶った時がありました。

思考実現力は、「無限を感じる」ということで養われます。マクロに広がる宇宙、ミクロに広がる人間の内面性、こういう無限性を感じた時に思うイメージは、実現力が大幅に高まるのです。空や星や太陽を見たりすることにより、地球というのは自転をしながら太陽の周りを回り、その太陽系も大きく回転しながら銀河系の中を動いている・・・・なんて、考えると広くイメージできるものです。

◇自分の運気をあげる◇

色々な人にあったり、話をしたりして自分の運気をあげていくことを意識しています。

成功した人が集まっている場所の会話は、愚痴や文句など一切なく、将来の夢、希望、そんな未来に向かって輝きのある会話が多いのが特徴です。こういう場に身を置くことは、

自分の命の傾向性を変えるのに、とても良いことだと思っています。

■ブルーのイメージ

徳永:リオデジャネイロの晴れた日の空の青い色、エメラルドグリーンのような海の青というご希望でした。空、海といったことからも地球の球体の色、広い世界観、宇宙規模の色をイメージします。青は周囲を大きく包み込む、包容力の色です。また「正しさ」「正義」の色でもあり、座右の銘の「正しい」の意味を、よりサポートする色になると思います。